これからの日本に必ず求められる医療の形を、まずは福山市から発信してゆく。

社会医療法人祥和会 理事長 大田 泰正

福山市民の健康に対する意識

未病、という言葉をご存知でしょうか。
未病とは医療機関での検査でも異常が見つからず、まだ病気と診断されないものの、健康だともいえない状態を差します。つまり、そのまま放置するといつかは病気になることが予想される状態を「未病」と呼ぶのですが、程度の大小はあれど、現代人の数多くがこの未病の範ちゅうにいることは確かでしょう。
当院には、福山市内から多くの脳卒中患者さんが搬送されます。脳卒中の発症には、高血圧や糖尿病といった生活習慣病が関連しています。治療に携わる中で、未病の段階で適切な対応をしていれば発症が防げたのに、という方も少なからずいらっしゃいます。
また、検診は、自分の健康状態を知るいいチャンスです。しかし、ここ福山市は全国平均値と比較しても検診受診率がとても低いのです。この点からも、残念ながら福山市民の健康に対する主体性や意識が十分高いとは言えない状況です。

 

「NOBORIプロジェクト」のテーマ

そんな福山市から発信されるからこそ、この「NOBORIプロジェクト」には意味があります。私たちは、福山市に住む人々の健康への意識を高めることで、できるだけ病気を発症する人の割合を減らしたいと考えています。
「NOBORI」なら、手持ちのスマートフォンでいつでもどこでも医療情報を閲覧でき、気軽に自分や家族の健康状態をチェックすることが可能です。つまり、医療情報を自分自身で管理することで、“できるだけ病気にならない”よう健康管理するためのサービスなのです。
このサービスを活用することで、病気を未然に防ぐのはもちろんのこと、「自らの手によって、自分の、または大切な人の健康を管理している」という喜びが生まれるのではないでしょうか。そしてこの自発性の芽生えー「ジブンゴト化」ーこそが、「NOBORIプロジェクト」のテーマです。
また、このプロジェクトを推進することによって、福山市の人々が元気に暮らし続けることができれば、結果的に街には活気があふれ、人が集まってくるでしょう。これは地域包括ケアシステムから、更に進化した「まちづくり」の形と呼べるかもしれません。

 

未来の医療とは

現代人には決定的に運動量が不足していると言われています。運動習慣を生活に取り入れ、活動的に美しいスタイルや健康な心身を保つことの大切さは、未来を生きてゆく上でなお一層問われてゆくでしょう。
私自身、市内に住む仲間と自転車に乗ったり、トライアスロンにチャレンジするなど、できるだけ身体を動かすようにしています。
私は運動するとき、携帯型の心拍計をつけています。また、血圧を日々測っているという方も多いと思います。NOBORIのアプリは、こうした生体情報を取り込むこともできます。医療情報と日々の生体情報を合わせた「ヘルスレコード」を自分自身で管理し、医療者と共有することで、より良い医療を受けることが可能になります。
病気を治すだけでなく、こうした技術を活用し、疾病予防、健康増進を目指すのが、未来の医療の姿だと考えています。

社会医療法人 祥和会 脳神経センター大田記念病院

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脳卒中と脳血管疾患の専門病院

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