社会福祉法人恩賜財団済生会は、1911年（明治44年）「生活が苦しく、医療を受けられずにいる人々を救済するように」との明治天皇の「済生勅語」を基に創立された日本最大の社会福祉法人です。
現在、約66,000人の職員が40都道府県で、医療・保健・福祉活動を展開しています。
済生会熊本病院は、この済生会の理念である「生活困窮者支援」「最新の医療による地域への貢献」「切れ目ない医療と福祉の提供」を継承し、「医療を通じて地域社会に貢献します～質の高い医療を済生のこころとともに～」を理念として掲げています。
長年にわたり、救急医療をはじめ、がん、心臓病、脳卒中など命に関わる疾患に対する高度急性期医療を地域社会に提供してまいりました。
創立90周年を迎えるにあたり、当院は「人と技術の融合による未来医療の創造」をキャッチフレーズに、リブランディングとスマート化、スライビングを主要な柱として推進しています。
特にスマート化は、少子高齢化や働き手の不足といった課題が山積する中、持続可能な医療提供体制を構築するための最重要課題です。
AIによる画像診断支援や書類処理への活用、そして医療現場のデータ化・数値化を積極的に進めることで、従来の「治す医療」の根幹を保持しつつ、生活を支える予防医療や疾患の複雑性に対応できる医療体制への変革を図っています。
私たちは、この地に暮らす皆様の「いのちと暮らし」に向き合い、手を差し伸べる済生会人としての使命を胸に、良質かつ適切な医療を途切れることなく提供できるよう努めてまいります。